当社は、昭和30年代に創業者の先代社長が東京都北区赤羽で卓上旋盤を使用して鋼材の切削加工により事務機器部品加工を始めたのが出発点でした。その後、板橋区小豆沢に工場を借りて移転し、昭和40年に埼玉県岩槻市(現さいたま市岩槻区)に移転、同年に個人から法人へ移行しました。昭和54年に岩槻工業団地が造成されたのを機に工場を移転しました。平成14年に創業社長の長男である私が後継社長となって現在に至っています。
現在の従業者は、取締役1人、作業員4人、事務員1人の計6人。内訳は男性4人、女性2人と町工場クラスの規模です。
製品は直径50ミリメートルまでの鉄、黄銅、ステンレス等の金属棒材の切削加工を行なっています。汎用機との組み合わせで多角加工、ネジ転造加工、センターレス研磨までを行い、熱処理、表面処理は協力企業で対応しています。
生産は継続受注製品とスポット製品の製造を行っております。それぞれ月に数十個から一万個を超える生産を行っています。これらのアイテムは100%受注生産となっています。取扱い製品は、創業時の事務機器向け部品から光学機器向け部品などを経て、現在の主力生産品となっている自動車用、鉄道車両用、産業機器用ブレーキ向け部品の製造となっております。
製造業の趨勢を見ると長期的に国内生産の減少が予想されるなか、当社は国内向け100%受注生産を行っています。これからも業界にとらわれず部品製造を行い、最終製品作りになくてはならない基礎的な部品供給に当社の持てる力を注いでいきたいと考えています。
また、当社の得意分野を含む製品作りに対応するため、同規模異分野の製造業者と提携を始めました。平成28年には、3社と共同受注が可能な「協業体制」を構築し幅広く製品作りに対応する体制を整えています。